▶権利関係出題分析
この章では権利関係の出題分析を見ていきます。範囲は広いですが、基本的な事を押さえる事が点数を稼ぐポイントになります。試験に望む際のコツも記載していますので、参考にしてください。
出題数は全50問中14問と28%を占めます。
民法10問、借地借家法2問、不動産登記法1問、建物区分所有法1問
他の科目と比較すると、過去問の焼き直しが占める比率が低いのが特徴です。その理由は民法は条文が1000条以上もあり、また判例も多く出題者側からすると試験問題を作成するのは容易で過去問題を使う必要があまりないからです。あわせて120年ぶりの大改正もあり改正点をふまえた学習も必要になってきます。
権利関係の勉強のポイント!
過去に出題のなかった問題は、他の受験生も同じように得点はしにくいので、まずは基本的な知識を身につけ、確実に得点する事がポイントです。
+α得点を狙いに行くのは、全ての科目が終了してからで大丈夫です。 権利関係の目標点は6~8点。 仮に権利関係が5点程度でも法令上の制限、宅建業法、税その他の頑張り次第で十分取り返せます。
▶判例の読解問題は毎年1問出題されます。読解力で得点できるので、過去問演習で問題に慣れる事がポイントです。判例の得点目標は3点です。ここで3点取れれば権利関係の目標点である6点以上はGETできます。
▶事例問題も非常に多く出題されます。事例問題は「AがBの土地を購入した際・・・」等の具体的な問題を読み解く必要があり、暗記力だけでは解けない問題になっています。その為日頃から問題を図式化し説いていく癖をつけておきましょう。
▶借地借家法 は約40条の条文から2問出題され、範囲が狭いのが特徴です。その為、権利関係の中でも点数が取りやすいのでしっかり身につけてください。
▶試験の時の対策:難しい権利関係にペースを狂わされないよう、最後に説く事をお勧めします。ただし、民法は法令上の制限や宅建業法等、他科目でも基礎知識となるものが多く、学習は権利関係から始めるのがお勧めです。
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